今月の赤ちゃん:ウーパールーパー
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このコーナーでは、毎月繁殖期を迎えた動物の様子を「赤ちゃん」の姿と一緒に紹介します。
春はいろんな動物が繁殖期を迎えます。今回は、「ウーパールーパー」の愛称で親しまれるメキシコサンショウウオを紹介します。筑波大学の研究室で、ウーパールーパーの赤ちゃんを育てるのは、今年で2年目です。今も50匹近い幼生が元気に泳いでいます。
ウーパールーパーは、カエルやイモリと同じ両生類と呼ばれる仲間です。両生類とは、カエルが幼生(子供)の時にオタマジャクシで水の中で過ごした後、成体(大人)になって陸に上がる、つまり、水と陸の「両」方で「生」きる仲間です。でも、ウーパールーパーはずっと水で過ごします。成体になって、脚が生えてきても、水の中の生活に必要な鰓(えら:外鰓といって魚類の鰓とは違う)や鰭(ひれ)がなくなりません。なんと、「子供」のままで成体になり、卵を産めるようになった動物なのです。
「ニワトリの歯」などのエッセイで知られる著名な古生物学者のグールドは、ヒトは、チンパンジーの子供の体型に似ていることを紹介しています。
ヒトの進化の歴史でも、子供のかたちを残したまま、大人になったという出来事があったのかもしれません。
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